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ロールの製作加工には必ず図面が必要ですが、お客様から図面を持っていない既存のロールを新規製作したいとご相談いただくことがあります。
その際、既存のロールを調査して構造を分析し製造方法を理解することで、新たに製品を設計し、作図をして同じロールを製作します。
この既存の製品から情報を得て新たに製品を作ることをリバースエンジニアリングといいます。
リバースエンジニアリングとは、直訳すると逆行工学と呼ばれるように既存の製品を分解したり、動作を確認したりすることで製品の構造を分析し、技術情報を得る開発手法です。
弊社は自社のオリジナル製品としてロールの設計・製造はおこなってはいませんが、図面のないお客様のために既存のロールを調査し、設計・製造をおこなうことがあります。
製造業ではこのように他社の製品を分析して自社の製品開発に生かすといった手法は、昔から行われてきました。
この行為自体が、違法ではないかと気になる方もいるかもしれません。
しかし、リバースエンジニアリングは多くの企業がより良い製品を生み出すために行っていることであり、法律上でも合法です。
ただし、リバースエンジニアリングにより製造をおこなった製品が特許を持っていた場合は違法になる可能性があります。
肉盛り修理とは摩耗した部分を溶接で肉盛りした後、切削加工をすることにより寸法復元を行う修理のことです。
溶接で肉盛りを行うため、摩耗した軸の寸法も元通りの寸法に復元が可能です。
冷却目的のロールの場合、熱媒体の水もしくは温水により、内部に腐食が発生したり、あるいは配管内に蓄積したスケールなどの要因で流れが堰き止められるなどし、冷却効率が悪くなったり、温度ムラができ、生産に支障をきたすことがあります。
また、加熱目的のロールの場合、主に熱媒体は油になりますが、油の劣化などにより固形化したものがロール内部に蓄積され、やはり加熱効率が悪くなり、温度ムラなどが発生し、生産に支障をきたします。これらの事象を解消するために行うのが、内部洗浄作業です。
使用目的により堆積物などを推定し、洗浄に使用する薬品の選定を行い、状態に応じた洗浄作業を行っています。
お客様より付属部品が付いたままでの修理は可能であるかお問い合わせをいただくことがございます。 答えはYESであり、NOでもあります。 というのも、付属部品が付いた状態で品物をお預かりしても結局は取り外してから修理をしているためです。 そのため、お客様手配で付属部品の取り外しが可能な場合は外した状態で御支給いただいております。
もし修理の際に取り外してからの御支給が不可能の場合は、ベアリング脱着とセットでの修理も承っております。
オテック株式会社(OTEC.CO.,LTD.)
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