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Q&A

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硬質クロムめっきに関するお問い合せ

Q.01

硬質クロムめっきは装飾クロムめっきとはどう違うのですか。

めっき皮膜組成は両者ともに金属クロムです。しかし、装飾クロムめっきは美観や耐食性を目的としためっきであるのに対して、硬質クロムめっきは主に硬さや耐磨耗性を目的としためっきです。そのため、装飾クロムめっきは膜厚を厚くする必要はありませんが、硬質クロムめっきは10~100μmもしくはそれ以上の膜厚のめっきを施します。また、装飾クロムめっきは耐食性を向上させるために下地にニッケルめっきを施すことがほとんどですが、硬質クロムめっきの場合は密着力を重視するために素地上に直接めっきすることが多いです。

Q.02

クロムめっきとクロメートとはどう違うのですか。

どちらもクロムを使用する処理ですが、クロムめっきは電気を使用するめっき、クロメートは電気を使わずに処理液に浸漬させる化成処理という違いがあります。クロメートは亜鉛めっきや亜鉛合金めっき上に用いられる化成処理です。亜鉛めっき表面を活性化した後、6価クロムを主体としたクロメート液に漬け込むことで、亜鉛めっき上にクロメート被膜が析出します。クロメート皮膜は自己修復作用により優れた防食性がある皮膜です。従来は6価クロムを使用した液で皮膜を生成していましたが、できあがった皮膜が6価クロムを含有しているため、環境問題の観点から近年は3価クロム液からのクロメート皮膜が主流になりつつあります。

Q.03

硬質クロムめっきの中には6価クロムは含まれていないのですか?

硬質クロムめっきは通電により、めっき液中の6価クロムを還元して金属クロムとして析出させたものです。このため、6価クロムは皮膜中に含まれておりません。 ※弊社のめっきから6価クロムが溶出しないことは、大阪府立産業技術総合研究所で実証実験を実施しております。詳細な資料についてはPDFファイルを参照して下さい。

Q.04

処理可能な下地素材について教えてください。

処理可能な素材は鉄鋼素材、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、チタンです。

Q.05

処理可能な品物の大きさについて教えてください。

処理可能な品物の大きさは材質や精度、仕様等によって異なります。具体的な品物についてのご相談はお問い合わせフォームもしくは電話でお願い致します。

Q.06

複雑な形状へのめっきは可能ですか?

硬質クロムめっきはつきまわりと均一電着性が悪いため、複雑な品物に均一にめっきをつけることは非常に困難となります。しかし、オテックでは専用の治具を製作することにより、様々な形状の品物にめっきをつけることができます。具体的な品物についてはお問い合わせフォームもしくは電話にてお尋ね下さい。

Q.07

内径へのめっきは可能ですか?

可能です。内径部品への精度研磨、ホーニング加工等も承ります。ただし、直径と長さの関係によって加工に制限があります。具体的な品物についてはお問い合わせフォームもしくは電話にてお尋ね下さい。

Q.08

鋳物へのめっきは可能ですか?

技術的には可能ですが、大型品については現在取り扱っておりません。 硬質クロムめっきは密着力を高めるためにめっき浴中での陽極電解を行う必要があります。鋳物に陽極電解を行ないますと鋳物から遊離炭素が溶出し、ピットやブツといっためっき不良の原因になるためです。

Q.09

PVD処理した品物に硬質クロムめっきは可能ですか?

PVD処理に直接硬質クロムめっきを施すことは困難です。PVD皮膜を除去する必要があります。また、CVD、溶射上へのめっきについても同様です。

Q.10

クロムめっきの剥離と再加工は可能ですか?

クロムめっきは研磨や塩酸浸漬、めっき液中での陽極処理で剥離し、再めっきすることが可能です。

Q.11

めっきサンプルは頂けますか?

テフ・ロック、クロアモールについてはサンプルピースを用意しております。その他のテスト品についてはご相談下さい。

Q.12

熱処理だけでもお願いできますか?

めっきの水素除去、ロールの応力除去を目的とした300℃以下の熱処理をお受けしております。

テフ・ロックに関するお問い合せ

Q.01

テフロン加工とはどう違うのですか?

テフロン加工は4フッ化樹脂の膜を品物の表面に張る表面処理法ですが、テフ・ロックはクロムめっきをベースとしており、その表面にあるクラックの中に4フッ化樹脂を物理的に埋め込む表面処理法です。このため、テフ・ロックは皮膜としての硬度がクロムめっき並みに高く、耐久性、耐摩耗性に優れています。

Q.02

再加工はできるのですか?

皮膜を剥離して再加工することが可能です。

Q.03

テフ・ロックめっき厚さはどの程度になるのでしょうか?

テフ・ロックのめっき厚さは50μm以上となります。

Q.04

テフ・ロックの表面粗度はどの程度になるのでしょうか?

4フッ化樹脂を埋め込む過程でめっき表面をエッチングするため、最高1.0S程度になります。

Q.05

テフ・ロックの表面状態には種類があるのでしょうか?

テフ・ロックの表面は上述の1.0S程度の平滑さから各種梨地仕様まで、お客様のご要望に応じてお選びいただくことができます。

Q.06

テフ・ロック処理が可能な品物の大きさについて教えてください。

現状の設備では最大で全長3,500mmになります。これ以上の品物の処理をご希望の場合は別途ご相談下さい。

Q.07

テフ・ロックは複雑な形状のものにもできるのでしょうか?

クロムめっきが施工可能なものであれば、複雑な形状のものでも対応が可能です。

Q.08

テフ・ロックの硬度はどの程度ですか?

テフ・ロックの硬度はHv850程度です。

Q.09

テフ・ロック加工はオテック以外でもやっているのでしょうか?

テフ・ロックは日本では唯一当社のみが加工を行っております。

Q.10

テフ・ロックのサンプルはもらえるのでしょうか?

ご希望があれば送付いたします。お問い合わせフォームからご用命下さい。

Q.11

テフ・ロックの耐熱性はどの程度になるのでしょうか?

4フッ化樹脂の融点(327℃)以下です。連続使用については250℃前後を推奨しております。

Q.12

テフ・ロックについての詳しい資料は頂けますか?

ご要望があればテフ・ロックのカタログや専用の技術資料を送付させていただきます。お問い合わせフォームからご用命下さい。

Q.13

テフ・ロックと樹脂の相性について具体的なデータはあるのでしょうか?

弊社内部ではPP、PE等各種樹脂との相性について調査しておりますが、具体的なデータとしてはお客様に提示しておりません。これは、温度、樹脂の種類、品物の形状等お客様がテフ・ロックをご使用いただく環境が多岐に渡っており、社内での実験結果がお客様の使用環境での実績値と必ずしも一致しないためです。このため、実際にご使用される環境でのテストをお奨めしております。

クロアモールに関するお問い合せ

Q.01

クロアモールはどのような皮膜なのでしょうか?

クロアモールはクロムとカーボンの複合めっきになります。めっき析出時の構造はアモルファス構造ですが、熱処理をすることで結晶構造へと変化します。結晶構造に変化する際に皮膜が硬化します。

Q.02

再加工はできるのですか?

皮膜を剥離して再加工することが可能です。

Q.03

クロアモールのめっき厚さについて教えてください。

クロアモールのめっき厚さはMAX5μmです。5μmを超えるめっきも可能ですが、マクロクラックが発生します。クロアモールはノンクラック且つ非常に硬い皮膜であるため、5μm以下の厚みでも十分な耐摩耗性、耐食性を発揮します。

Q.04

クロアモールの膜厚は均一なのでしょうか?

クロアモールは5μm以下の薄膜のため、硬質クロムめっき等と比べると偏肉は少ないです。このため、各種精密金型等にもご使用いただいております。

Q.05

クロムめっき等他の表面処理の上にクロアモールを施すことができるのでしょうか?

大きさや形状によりますが、ロールであればクロムめっき上にクロアモール処理が可能です。

Q.06

クロアモール後の研磨加工は可能でしょうか?

クロアモールは非常に薄い皮膜であるため、めっき後の研磨加工はできません。

Q.07

クロアモールの表面粗度はどの程度になりますか?

クロアモールはめっき後の研磨加工ができないため、下地の粗度に影響を受けます。

形状により保証粗さが変わるため詳しくはお問い合わせ下さい。

Q.08

クロアモール処理が可能な品物の大きさについて教えてください。

400mm×400mm×3000mmの槽に投入可能なものまで処理できます。これ以上の品物の処理をご希望の場合は別途ご相談下さい。

Q.09

クロアモールはオテック以外でもやっているのでしょうか?

クロアモールは世界で唯一当社のみが加工を行っております。

Q.10

クロアモールのサンプルはもらえるのでしょうか?

ご希望があれば送付いたします。お問い合わせフォームからご用命下さい。

Q.11

クロアモールについての詳しい資料は頂けますか?

ご要望があればクロアモールのカタログや専用の技術資料を送付させていただきます。お問い合わせフォームもしくは電話でご用命下さい。

Q.12

クロアモールの価格と納期について教えてください。

価格や納期は品物の形状や精度等によって異なります。お問い合わせフォームに入力いただければ正確な納期と価格を回答させていただきます。

ロール製作に関するお問い合せ

Q.01

社内で加工可能なロールのサイズについて教えてください。

社内で径600mm×全長6,000mmのロールまで加工可能です。これ以上のロールについても協力会社での加工が可能ですので、お問い合わせフォームもしくは電話でご用命下さい。

Q.02

特殊な内部構造のロールも製作可能ですか?

可能です。当社ではフィルムやシート成形用の2重管ロール等、特殊構造の精密ロール製作について多数実績があります。

Q.03

傷んだロールの修正もできるのですか?

軸交換や肉盛等により修正をすることができます。まずはロールを見せていただき、その上で修正方法をご相談させて下さい。ただし、ロールの状態によっては新作をお奨めする場合もあります。

Q.04

ナイフロールの修理もしていただけますか?

ナイフロールの修理についても数多くの経験を有しています。刃先の修理から構造上のご相談まで何なりとお問い合わせ下さい。

Q.05

加工可能なロールの精度について教えてください。

加工可能なロールの精度はロールのサイズや形状、材質等によって異なります。弊社では1/1000mm単位の精度ロールの加工実績が多数ありますので、具体的な図面をもとにご相談下さい。

Q.06

彫刻ロールにも対応できるのですか?

彫刻加工は社内では行っておりませんが、協力会社との協業により対応することが可能です。

Q.07

予熱ロール、冷却ロールなどの熱媒体循環式のロールはガイドロールとどのような違いがありますか?

内部に熱媒体が循環するかどうかが最も大きな違いです。予熱・冷却ロールとはロールの内部に水や油などの熱媒体を循環させることでロール表面の温度を管理し、フィルムやシートなどの基材を温めたり、冷やしたりする役割を持つロールです。一方ガイドロールはフィルムやシート等を搬送するためのロールです。ガイドロール等の熱媒体が循環しないロールはパイプに軸が付いただけの単純な構造をしていますが、予熱・冷却ロール等の熱媒体循環ロールは軸に熱媒体を通すための穴が開いており、ロール本体の構造も循環の方式によって様々な形状があります。当社では、外パイプの中に内パイプを入れることによりパイプ同士の隙間を熱媒体が通っていく構造をしたロールの製造を得意としています。このようなロールは2重管構造と呼ばれ、熱媒体は流路の分だけに抑えることができ、また外筒と内筒の隙間を熱媒体が通るため表面温度にムラが出にくく効率的に予熱・冷却が可能となります。
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