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テフ・ロック

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硬質クロムの高硬度と四フッ化樹脂の非粘着性を両立。

自己潤滑性クロムめっきテフ・ロックは硬質クロムめっきの持つ高硬度、耐摩耗性といった優れた機械的特性と4フッ化樹脂の持つ非粘着性、優れた離型性を兼ね備えた、他に類をみない高機能複合表面処理技術です。

テフ・ロックの特徴

離型性・耐摩耗性

4フッ化樹脂の持つ優れた非粘着性、低摩擦係数、自己潤滑性と硬質クロムめっきの耐摩耗性により、通常のクロムめっきや他の4フッ化樹脂複合めっきよりも優れた離型性、耐摩耗性を発揮します。
各種複合皮膜の摩耗特性
各種複合皮膜の摩耗特性
各種表面処理の動摩擦特性
各種表面処理の動摩擦特性

硬度

ベースがクロムめっきであるため、Hv850程度の硬度があります。

耐熱性

4フッ化樹脂の融点(327℃)以下です。連続使用については250℃前後を推奨しております。

安全性

食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)に基づく器具及び容器包装規格に適合しています。このため、食品が直接テフ・ロック面と接するような用途にもご使用いただけます。
※財団法人 日本食品分析センターによる分析実験を実施済です。試験の成績書の写しをご希望の方はお問合せフォームもしくは電話にてご用命下さい。

2020年7月4日よりREACH規制におけるPFOAおよびその塩、PFOA関連物質の規制含有濃度が厳しくなりましたが、テフ・ロックはPFOA規制に対応した表面処理となっております。
※ユーロフィン・フードアンドプロダクト・テスティング株式会社による分析実験を実施済みです。試験の成績書の写しがご希望の方はお問合せフォームもしくは電話にてご用命ください。

加工特性

  • 処理温度が約200℃と低温であるため、素材への熱的影響がほとんどありません。
  • 加工表面の粗さが自由に設定できます。(鏡面度についてはRy1.0以下)
  • 寸法精度の確保及び再加工や部分加工が可能です。
  • ニッケルめっきを下地にはることで、耐食性を向上させることができます。
  • 通常のクロムめっきと同様に剥離・再加工をすることが可能です。
  • めっきの厚さは50μm以上となります。

加工可能な下地素材

鉄鋼、ステンレス、アルミニウム、銅、銅合金、ニッケル、チタン等広範な金属素材に施工可能です。

テフ・ロックの用途

テフ・ロックの最大の特徴である優れた離型性により、樹脂のこびり付き防止や流動性向上、鋼板類の成形における凝着磨耗や擦り傷、カジリ防止等多くの用途でご利用いただいています。
具体的な使用例
プラスチック・ゴム
成形部品
ダイ、コアー、ニップル、ダイリング、調整リング、マンドレル、金型、トーピード、ブレーカープレート、スクリュー、スクリューヘッド、ラミネートロール、カレンダーロール、プレスロール、ガイドロール、エンボスロール、Tダイ、クロスヘッドダイ、予熱ロール、冷却ロールなど
金属成形部品絞り、曲げ、押出し、つば出し、へら絞りなどのダイ、ポンチ、ブッシュ、ローラ、プレート、ガイドなど
食品・医薬関連部品ホッパー、プレート、ガイド、金型、杵、臼、カッター、カッターホルダー、ロール、スクリュー、インペラーなど
包装・物流機械部品ヒートシーラー、ガイド、ホッパー、ダイス、マンドレル、ホットプレート、シュートガイド、テーブル、キャリアバーなど
その他ピストンロッド、軸受、カム、プランジャー、ミシン部品

プラスチック成形部品

テフ・ロックは潤滑性が良いことから、プラスチックの成形部品へ採用することで樹脂の流動性を改善し、成形圧力を下げることが出来ます。また、非粘着性に優れているため、樹脂の焼付きの減少による生産効率のアップとメンテナンスの簡略化、離型性の悪い各種樹脂の使用を可能にします。この様なことから、PVCの成形用マンドレルやロケット部品の製造用金型、各種金属ロールにも採用されています。

食品・医療関連部品

食品業界での採用例としては離型性を要する飴の金型(杵)、ハムやチーズの切断用カッタープレート、耐久性や滑り性、付着防止を目的としたコーヒーや砂糖の充填機用ホッパー、オイルレス環境を要するミルクの充填機用ピストンやシリンダーなどがあります。また、製薬業界においては、耐久性や滑り性、付着防止を目的として錠剤のガイドやホッパーなどに利用されています。いずれの業界でもテフ・ロックの安全性と機能性が高く評価されています。

包装機械部品

包装機械部品ではヒートシーラーやガイド部品に多く採用されています。ヒートシーラーは熱伝導性の良いアルミや銅合金が主に使われていますが、硬度が低いため耐久性が無く、また、非粘着性も良くありません。テフロンコーティングが使われる場合もあるようですが、機械的強度や熱伝導性が良くないため用途が限定されます。これに対して、テフ・ロックはベースがクロムめっきであるため機械的強度や熱伝導性が良く、4フッ化樹脂のもつ非粘着性も兼ね備えていることから、設定温度の低下、耐久性の向上、メンテナンス性の向上などの効果が見込まれます。

金属成形部品

鋼板類の成形では凝着摩耗や擦り傷、カジリなどが発生しやすいため、潤滑剤を塗布あるいは噴霧しながら行うことが多々あります。しかし、成形条件などによっては潤滑剤を用いても成形が困難な場合もあります。このような部品にテフ・ロックを採用することで成形が可能になるケースがあります。
エキスパンダ金型への応用に関するクロムめっきとテフ・ロックの比較
表面処理潤滑剤の有無成形結果樽缶の胴径バラツキ
クロムめっき破胴あるいは
亀裂が発生
クロムめっき連続ワックス塗布10万缶前後で破胴
あるいは亀裂
1缶目と破胴前の
胴径差 3mm
テフ・ロック10万缶以上でも
破胴なし
約1mm以内
テフ・ロック脂肪酸エステル10万缶以上でも
破胴なし
約1mm以内
テフ・ロックパラフィン系ワックス10万缶以上でも
破胴なし
約0.5mm以内

応用事例

プラスチック成型部品
応用事例:プラスチック成型部品:スピンドル

スピンドル

応用事例:プラスチック成型部品:ホッパー

ホッパー

応用事例:プラスチック成型部品:スクリュー

スクリュー

食品・医療関連部品
応用事例:食品・医療関連部品:ペットボトル搬送用部品

ペットボトル搬送用部品

応用事例:食品・医療関連部品:カッター刃

カッター刃

応用事例:食品・医療関連部品:杵・臼

杵・臼

応用事例:食品・医療関連部品:飲料充填機搬送ガイド部品

飲料充填機搬送ガイド部品

応用事例:食品・医療関連部品:製薬機械用ガイド部品①

製薬機械用ガイド部品①

応用事例:食品・医療関連部品:製薬機械用ガイド部品②

製薬機械用ガイド部品②

包装機械部品
応用事例:包装機械部品:ヒートシーラー

ヒートシーラー

応用事例:包装機械部品:接合パーツ(全面めっき)

接合パーツ(全面めっき)

応用事例:包装機械部品:ヒートシーラー

ヒートシーラー

テフ・ロック加工が可能な品物の大きさ

全長 3,500mm以内 (それ以上についてはご相談下さい)

他のテフ・ロックシリーズ

関連情報

技術資料

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